qualiadiversity’s diary

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シナリオプランナー協会設立イベント

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今日のシナリオプランナー協会設立イベントはなかおもしろかったです。特に埼玉大学の宇田川元一さんの話は、なるほど~、そうそう、と言うものが多く非常に興味深かったです。(ただ、私の敬愛する野中郁次郎先生が海外では評価が低いという話はちょっとショック(^_^;))
 
備忘録的に印象に残ったとこと書き留めておきます。
 
・シナリオプランニングとは、wHAT IF もし○○だったらどうしよう と言うところから始まる。未来の可能性を考えそれを元に対応策を考える手法
・現在起きている変化から未来を展望しシナリオを考えることで予測=言い当てることではない。
・シナリオプランニングが目指すものは学び
 
・シナリオはあくまでもインプット、戦略に結ぶつかなければだめ
・結果だけではなくプロセスも重要。一連の学習プロセスこそが重要。
・正しいからといって人が動くわけではない。
 
・問いにはまってはならない。今の問いの構造の中で答えを探そう,答えを出そうと言うことそのものが間違っている。
問いそのものを疑うことが重要。問いの構造を問うことを心がける
・問題の枠組みそのものを変えていく必要性がある 
 
・本来オープンイノベーションの源流は、会社の中で死んでいくアイデアを外とつないで、新しいアイデアにすること。
・インテルはパソコンで大成功したがゆえに、スマホでは大敗している。組織は合理的に失敗するよい例。
(共進化ロックイン)*この言葉まだ十分理解できていないけど重要なキーワード
 
・イノベーションの本質はコラボレーションである。
・組織は危機感では変わらない。余計に防御的になるか、共感を生まない。説得でも変わらない。
・シナリオプランニングは対話とコラボレーションを生み出す
 
・シナリオと意志決定者の接点が軽視されすぎるのは問題。
・マネジメントにスピリチュアリティが重要な時代。
 スピリチュアリティを神秘的とか怪しいと考えるのは間違い。 精神性やよりよい視点を持つことととらえる必要がある。
 
○シナリオプランニングの留意点
<軸の描き方>
 どのような2軸を選択するか、両極に何をおくかはきわめて重要
<よい軸とは>
 これまで考えつかなかった未来が出てきているか
 組み合わせたときに新しい世界が出てくるか
 彼ら/彼女らにとってメンタルモデルを壊すような、視野を広げるようなものになっているか
<4象限のそれぞれの意味>
4つの象限に最悪や最高の未来は必要か、象限の置き方に意味はあるか、
・見せ方に調整はあるが、必ずしも最高・最悪である必要はない
・最高の未来より最悪の未来を考えるグループの方がよいシナリオが出てくる
・4象限を見ることで強みが浮かび上がってくる
・よいシナリオだけを見ても意味がない
 
<未来の描き方>
突拍子もない未来や何の変哲もない未来が出てきたときにどうすればよいか?
・まず目的から考える。何のために考えているか、ということと常にひもづけて考える。
・どうしても入れたい要因があるなら、4つのシナリオを作り,その変数、第5要因としていれるとよい
 
なかなか奥の深い内容でした。
宇田川さんの話はもう少しじっくり聞きたいですね~。
シナリオプランニング、ダイバーシティの未来を考える上でも重要な手法です。