qualiadiversity’s diary

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中国IAF(International Association of Facilitators)大会での初ワークショップ終了!

8月28日のプレカンファレンスから始まったIAF中国大会が本日30日に無事終了しました。
今回は、約90名のアジアのファシリテーターがシンセンに集結。日本人は23名と過去最多となり、圧倒的な存在感でした。
その詳細レポートは後日お伝えするとして、なんといっても今回最大のイベントは、クオリアとしてアジアのIAFメンバーを相手にダイバーシティをテーマにワークショップを提供するというもの。しかも大会初日の一発目、2時間枠ということで、インタラクティブなワークではかなり厳しい持ち時間です。ただ、IAF大会はいつもアットホーム、フレンドリーなノリなので、なんとかなるだろうという、やや楽観的な気分を持ちつつ準備開始。直前まで運営担当者も来ないし、プロジェクターも到着せずヒヤヒヤでしたが、なんとか間に合いました。
事前予約は11名でしたが、蓋をあければ20名。しかも、中国、韓国、マレーシア、香港、シンガポール、台湾、ドイツ、アメリカ、カナダとまさにダイバーシティなメンバー!
特にCPF(ファシリテーターの国際資格)所有者や経験豊富なファシリテーターの姿が多く、ちょっと嬉しい誤算でした。
いつも研修前は緊張するのですが、今回はなぜかリラックスしている自分がいてびっくり。
多分、「うまくいかなくても、それも経験だ」という開き直りからでしょうか(笑)。

今回の狙いは、属性による違いやマイノリティ感をオープンにしつつ、お互いを理解し受容する大切さを、話し合いのプロセスを通して学ぶというもの。外国人がどのような反応するかそれも楽しみの一つです。
冒頭の英語の挨拶もアドリブ交えながらなんとかクリア。笑いをとることにも成功し、一応関西人の面目躍如というところでしょうか(^_^)
次は、アイスブレイク。岩城さん担当のフープデライトで一気に場が盛り上がりました。
カテゴリー質問でそれぞれがフープの中を移動するというワークですが、マイノリティ/マジョリティの体験では、ベジタリアンの男性や各国を転々と渡り歩いているアメリカン人男性やイスラム教徒の女性がそれぞれの体験を話してくれました。まさに多様な人がいるからこその体験は、改めて多くの気づきを与えてくれました。

「価値観ワーク」は初めて体験するという人がほとんどでした。最後の「ORID」モデルを活用したふり返りでも興味深い発言や質問が相次ぎ、気がつくとあっという間の2時間。ダイアローグの大切さ、評価・判断を保留する、自分のメンタルモデルに気づく、安心・安全の器と創るという、「多様性の受容」を活かすためのファシリテーターのマインドセットを感じ取ってくれたようです。
終了後には多くの参加者から「非常に面白かった。自分の国でもやってみたい」と声をかけられました。ある中国人の若い男性は、わざわざ大学で組織開発を教えているという知人女性を連れてきて、「是非学生にもやってみたいと言っている」と紹介してくれました。

ふり返りとまだまだ改善の余地はありますが、IAF大会史上初めての通訳付きWS(多分?)、しかもたった2時間というフレームの中では成功と言っていいWSだったと自画自賛しています。ここ、2ヶ月はこのワークショップの準備と仕事に追われ、結構ハードスケジュールでお疲れ気味でしたが、それも吹っ飛ぶ充実感!です。

でも、最後の挨拶で勢いにのってチャレンジグは発言をしてしまいました。
「来年のIAFに本大会では、通訳なしでWSをしますので、みなさん是非また日本で会いましょう!」

やれやれ、また自分でハードルをあげてしまったようです(苦笑)。まあ、それがあるから成長するのだと自分に言い聞かせて、来年に向けて新たな決意で進んでいきましょう。