qualiadiversity’s diary

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部下にチャレンジを求めるあなたはどう?

ダイバーシティ研修でよくやる価値観ワーク。7つの価値にまず個人で優先順位をつけ、次にチームとしての優先順位を合意していく。そのプロセスでマイノリティとマジョリティの関係、目に見えないランクの力、遠慮や立場や部門によるこだわり・囚われ、固定観念、メンタルモデルなど、様々なものが現れては消えていく。合意したチームもそうでないチームもそこから多くの気づきを得て、学びに変えていく。単純だが奥の深いワークである。

多くの管理職研修で実施しているワークだが、大企業・伝統企業に共通する傾向があることに気づく。それは創造や挑戦の順位がとても低いということだ。

先日の研修で、ある管理職が質問してきた。「これは部下に求めるもの、自分が大事にしたいもの、どちらで考えればよいのか」「どう違うのですか?」と聞き返すと、「自分は『顧客志向』が一番だが、部下には是非『挑戦』を第一に考えて欲しい。」という答え。
う~ん。そうなのね。

部下には挑戦しろといい、その上司は挑戦が一番目ではない。この矛盾をどう考えるべきか。
別の研修ではこういう意見が出た。「上司はチャレンジしろというけど、その言葉につられてチャレンジして失敗した人がどうなったか、その姿を見たらとても挑戦などできない。失敗はなによりも悪だから。失敗しない一番良い方法はなにもしないこと」

部下にチャレンジしろという管理職のあなた。あなたは何にチャレンジしていますか?

恐れ・不安を乗り越えた先に新しい何かが必ずある。見えないモノを観る力は、今ここにない何かを創り出す力は、真のリーダーだけが持っている能力なのかもしれない。