qualiadiversity’s diary

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3C's ダイバーシティ

今回のGSWでは、世界的な経済危機の影響か、企業や政府機関の役割や責任ということが大きなテーマとなっていた。
企業のCSRに関するセッションでは、WAL-MartやStandard Chartered Bank,Deutsche Telekomなどの企業のCSR担当者が自社の取組について紹介した。どれも素晴らしい取組なのだが、どうしても自社の宣伝っぽくなってしまって、今ひとつ気持ちが乗りきれない。そんな中で、2年前のベルリン大会以来参加しているDeutsche TelekomのMaud Pagelさんの話はとても良かった。何が違うのかと考えてみると、CSRを推進する想いや根底に流れるダイバーシティの思想などが言葉の端々に感じられたことだと気づいた。

例えば、「ダイバーシティCSRは同じ土台にたっている。」「組織のためだけのCSRであってはならない」「不況になって辞めるようならCSRはやらない方が良い。」などなど。 CSRを「To Do」として捉えるのではなく「Being」として取り組んでいることが伝わってくる言葉だった。

「3C's Diversity」という言葉がある。ダイバーシティの意義は、「Compliance[法令遵守」「Customers(顧客志向)」「Creativity(創造性)」にあるというもの。
CSRの推進は、まさにこの3C’sに合致するものでなければならない。
それが一番よく伝わってきたのが、 Pagelさんのスピーチだった。

「何を話すか」ではなく、どのように話すか。その人のプレゼンスそのものが問われるのだと、改めて感じた次第。

(写真右側がDeutsche Telekom の Maud Pagelさん)