2009-06-02 3C's ダイバーシティ ダイバーシティマネジメント 今回のGSWでは、世界的な経済危機の影響か、企業や政府機関の役割や責任ということが大きなテーマとなっていた。 企業のCSRに関するセッションでは、WAL-MartやStandard Chartered Bank,Deutsche Telekomなどの企業のCSR担当者が自社の取組について紹介した。どれも素晴らしい取組なのだが、どうしても自社の宣伝っぽくなってしまって、今ひとつ気持ちが乗りきれない。そんな中で、2年前のベルリン大会以来参加しているDeutsche TelekomのMaud Pagelさんの話はとても良かった。何が違うのかと考えてみると、CSRを推進する想いや根底に流れるダイバーシティの思想などが言葉の端々に感じられたことだと気づいた。 例えば、「ダイバーシティとCSRは同じ土台にたっている。」「組織のためだけのCSRであってはならない」「不況になって辞めるようならCSRはやらない方が良い。」などなど。 CSRを「To Do」として捉えるのではなく「Being」として取り組んでいることが伝わってくる言葉だった。 「3C's Diversity」という言葉がある。ダイバーシティの意義は、「Compliance[法令遵守」「Customers(顧客志向)」「Creativity(創造性)」にあるというもの。 CSRの推進は、まさにこの3C’sに合致するものでなければならない。 それが一番よく伝わってきたのが、 Pagelさんのスピーチだった。 「何を話すか」ではなく、どのように話すか。その人のプレゼンスそのものが問われるのだと、改めて感じた次第。 (写真右側がDeutsche Telekom の Maud Pagelさん)