qualiadiversity’s diary

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グリーンシートで株主気分

ちょっと面白い人がいる。webookでおなじみの真之助さんの送別会で出会った鶴ちゃんこと、鶴岡秀子さん。ザ・レジェンド・ホテルズ&トラストの社長さん。伝説のホテルを作る夢を着々と実現している人でもある。http://legendhotels.jp/hotel/
その鶴ちゃんの会社がグリーンシートを活用して株主を募集すると聞いたので、一口のることにした。グリーンシートとは、ベンチャー企業の資金調達を円滑にすることを目的とした株式公開制度のこと。チョー簡単にいうと、その会社に縁のある人(取引先や顧客、応援団)が株主となって企業を長期的に応援するために株主になること。
http://greensheet.d-brain.co.jp/index.php?module=About&action=AboutTop
彼女の夢の実現を一緒に楽しませてもらおうと、ささやかながら投資することにしたのだ。

10年ほど前に、当時働いていたNPOで女性起業家支援に力を入れていた時期があり、ヨーロッパで盛んだったSRI(社会的責任投資)について視察に行ったことがある。
女性社長の企業は公正で堅実なところが多いが、資金調達が困難であり銀行の融資もままならない現状をなんとか変えたいという思いからSRIに関心をもったのだ。
*SRIとは、株主としての立場・権利を行使して、経営陣に対し、CSRに配慮した経営を求めていく投資のことをいう。(ウィキペディアより)

ベルギーでSRI調査機関を訪問したとき、環境、雇用、健康・安全、教育、福祉、人権、等さまざまな社会的問題への対応といった指標を使って企業を評価し、その指標によって投資する企業を選択する考えがあることを知った。とりわけ印象に残っていたのは、開発途上国の子どもを搾取する企業や女性差別をしている企業、武器・兵器を作る企業には投資しないというネガティブスクリーニング(排除基準)が明確に決められていることだった。日本の企業にはアンケートを送っても全く回答がなかったと苦笑していた。
いろいろ聞く中で、SRIの評価機関になるには私たちのNPOは素人過ぎてとても難しいと悟った。まもなく、グッドバンカーやインテグレックスといった評価機関が設立され、エコファンドやCSRファンドなどができるようになり、その考え方は徐々に広まりつつあるようだ。

「儲かるから、安心だから」ではない基準で会社を選び、投資する。私たちのお金が生きたものになる。そんなお金の使い方があってもいいんだよね。
鶴ちゃんのホテル。完成したらぜひ会社の社員旅行でいくぞお。楽しみにしています。