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qualiadiversity’s diary

ダイバーシティ&インクルージョンな日々を楽しむヒントや情報を発信しています。

FAJ福岡フォーラム終了

ファシリテーション

5月24日25日と九州・福岡にて日本ファシリテーション協会の全国フォーラムが開催されました。
ひょんなことから分科会のお手伝いをすることになり、実行委員のMLに参加させていただきました。
毎日怒涛のように飛び交うメールを目にし、昨年の全国フォーラムin関西を思い出していました。熱気と想いと興奮が日に日に高まっていく様子をリアルに体験できたことをうれしく思いました。朝7時半集合は低血圧の私にはちょと厳しかったですが、どうせやるなら「参加しなきゃ楽しくない!」と朝から円卓運びに精を出しました。でも自発的にどんどん手伝ってくださる人がたくさんいて、助かりました。全員でつくりあげたフォーラムでした。

初日の分科会は堀さん×中野さんによる「Fの本質を探る」というもの。内容的には正直物足りなかったのですが、最後のグループディスカッションが一番印象に残りました。「ファシリテーターの精神力の鍛え方」で集まったメンバーはみな個性的ですばらしく、あのセッションを体験できただけでOKという感じでした。

翌日は、Yさんと一緒に「世界のファシリテーションから」の担当でした。
世界の・・という割には、米国事例に中南米と少々偏りがあり、事例もビジネス・国際貢献・地域活動と幅広くどのような展開になるか正直ちょっと読めていなかったのですが、結果的にはとても面白い内容になりました。

米国大学の婦人会(といっても日本の町内婦人会とはまったく雰囲気意が違いますが)を例にした米国会議のシステマティックな話から始まり、次はLO(ラーニングオーガニゼーション)系のダイアログ(対話)やプロセスを重視した会議運営の手法、そしてグアテマラの農村社会における住民の話し合い。参加型援助のあり方など。

一見何のつながりもなさそうなのですが、よくよく耳を済ませるとアメリカのシステマティックな会議は多様な人がいるビッグコミュニティを効率よく運営するところからスタートし、その行き過ぎたルールやシステムに違和感を感じる人たちがプロセス重視のLO系の話し合いを模索し始めたという流れが見えてきました。

そして、グアテマラの小さなコミュニティにおける話し合いは、みんなが三々五々集まって誰ともなくファシリテーターになり紙もホワイトボードも使わずにひたすらはなしあうという非常にプリミティブなもの。けれど、そこには信頼やお互いを尊重するという「場の安全性」が保障され重要なことをゆっくりと時間をかけて話し合うというプロセス重視の考え方が流れています。

そして、実はLOの提唱者の一人、アダム・カヘンがフューチャーサーチという手法を
開発した原点にグアテマラの農村におけるプロジェクトの参加があったそうなのです。
http://www.humanvalue.co.jp/report/archive_systemthinking/2003_session05.html

そこでこの3つの話が見事につながり、流れとなったことは主宰した側としてもうれしい誤算でした。今、日本のファシリテーションはどこにいて、何をめざしてどこに行こうとしているのか、それを考えるきっかけにもなりました。

わざわざオハイオからこのために帰国してくださったOさん、グアテマラの貴重な体験を話してくださったTさん、ありがとうございます。
そして、仕事の都合で急遽参加できなくなったYさんに変わり参加をご快諾してくださったkさん。フォーラムの直前、しかも夜中にたたき起こして代役をお願いする私に「いいよおお」と暖かく返事をしてくださったことは一生忘れません。本当にありがとうございました。

せっかく「世界の」と名づけたからには、来年は5大陸のファシリテーション比較をしたいなあと、早くも来年に思いをはせた私でした。