qualiadiversity’s diary

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究極の選択。あなたはどっちを選ぶ?

今日はFAJの定例会。昨年の全国フォーラムで好評だった「クロスロードで行こう」の再現。前回参加できなかった私は興味津々で参加しました。

クロスロードとは、岐路・分かれ道のことですが、ここでは、突然の災害の場面でどのような行動を選択するかをゲーム化した「災害対処カードゲーム」をいいます。
95年の阪神淡路大震災の際に、神戸市の職員やボランティアの人たちはジレンマを伴う重要な選択を常に迫られていました。その教訓を活かして作成されたのがこのゲームです。

「正解のない、矛盾するような場面であなたはどう判断し、決断するか」判断材料となる情報は極端に少なく、メンバーの意思もわからない中、短い時間でYES・NOの意思表示をします。

ゲームの設問は例えばこんなものがあります。
「人数分に足りない食糧が避難所に届いた。次の食糧がいつくるかわからない。あなたはその食糧を配る?配らない?」
「立ち入り禁止の今にも崩れそうな庁舎。災害対策にどうしても必要な書類はその庁舎の中。あなたは取りにいく?いかない?」

答えのない、また判断の難しい問題は私達の周りには沢山あります。それぞれが状況判断をし、様々な要素を考えながら選択し決断していきます。

このゲームの面白さは、最初に全員で答えを表明しあうところに有るようです。全員一致の問題はほとんどなく、必ず反対意見の人がいます。少数者の意見や異なる意見をまず共有・共感することを大切にし、その上で自分達がどのような選択をするのか検討する。簡単なゲームですがよく作りこまれています。
今回は、ゲームを実際に体験した後、自分の経験をもとにクロスロードの設問作りを行いました。
これがまた面白かったのです。メンバーの実体験に基づく設問に賛成・反対入り乱れていろんな意見が飛び交いました。

みなさんもちょっと考えてみてください。
・あなたは会議のファシリテーター。メンバー30名のうち、15名しかそろっていない会議。半数からは遅れてくるという連絡あり。あたは会議を始めますか? Yes? No?

・あなたは20代後半の女性。3年付き合ったラブラブの彼氏がいます。ある日上司から東京転勤の内示が。。新しい仕事は以前からやりたかった仕事。あなたは転勤しますか? Yes? No?

・毎年請け負っていた仕事。いきなり取引先から同じ内容で3割カットで引き受けて欲しいという依頼。いやならやめてもよいという相手。 あなたは引き受けますか? Yes? No?

ゲームの内容には市民活動編や神戸編、一般編などがありますが、ビジネスの現場でも使えそうですね。
*クロスロードゲームは文部科学省の大都市震災被害軽減化特別プロジェクトチームが開発したもので、京大生協が販売を取り扱っています。
http://www.s-coop.net/rune/bousai/crossroad.html